中東、北アフリカ(MENA)地域は、世界の原油埋蔵量の半分以上、天然ガス供給量の3分の1以上の本拠地であることに加え、世界で最も要求の厳しいエネルギー消費国の1つでもあります。この傾向は今後何年も続くと見られています。

オックスフォードエネルギー研究所(Oxford Institute for Energy Studies)によると、アジアと並びMENA地域は、今日から2030年代までの間、世界のエネルギー消費で伸び率の最も大きな割合を占めると予測されています。急速な工業化、爆発的な人口増加、インフラストラクチャへの大きな投資の勢いにより、最低でも2020年まで年間7%ずつ需要が増加すると予測されています。

その結果、地方政府は貴重な化石燃料の消費を相殺するために、代わりとなる、持続可能で信頼できるエネルギー源を導入しなければならないと認識しており、これを実現する計画を立てています。

サウジアラビアでは、最近発表されたビジョン2030で国内エネルギー消費量が2030年までに3倍に増加すると強調しました。この需要の成長を満たすために、政府は、国内の再生可能エネルギーの可能性を活用しようとしています。乾燥し、日が照る気候が、元来太陽光エネルギーの動力化に適しているからです。全体として、継続的に自給自足できる再生可能エネルギーのバリューチェーンで裏付けられた9.5GWの発電目標がこの決められた期間に設定されています。

アラブ首長国連邦(UAE)政府は、2030年までにクリーンエネルギーの発電量を25%から30%に増加させることを検討していると最近発表しました。アラブ首長国連邦の首都アブダビは、国際再生可能エネルギー機関(IRENA)の世界本部を主宰し、再生可能エネルギーのイニシアティブの新興中東ハブとしての国の地位を強化しています。

アブドゥル・ラティフ・ジャミールは中東の再生可能エネルギー源の開発の推進に取り組んでいます。アブドゥル・ラティフ・ジャミールのエネルギー部門は、急速に変化するエネルギーセクター内の独立した発電所開発および事業者になることを目標に、2012年に設立されました。その後、MENAT(中東、北アフリカ、トルコ)地域における太陽光発電(PV)の数々のプロジェクトを打ち立てるために、大規模な太陽光エネルギープロジェクトの国際的開発者の権威である、欧州ベースの太陽光エネルギー企業、Fotowatio Renewable Ventures(FRV)を買収しました。

この関係を通じて、787.4MW以上のPVおよびCSP太陽光エネルギープラントの建設、運転、メンテナンスおよび資金調達を完了し、アブドゥル・ラティフ・ジャミールのエネルギー部門は現在、太陽光発電および熱 – 太陽光エネルギーでの世界的なグローバル事業者の権威のひとつとなっています。より持続可能な未来のために、このパートナーシップでアブドゥル・ラティフ・ジャミールのエネルギー部門が持つ地元でのノウハウと資金調達力、FRVが持つエンジニアリング、開発、ソーラー取付工事での豊富な経験、そして総計4.3GWのパイプラインが結合されています。

FRVの買収に関する詳しい情報は、こちらのプレスリリース全文をご覧ください。